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オススメ漫画(7作品)

カテゴリ : オススメ漫画
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「謎の彼女X」植芝理一 [Amazon][BK1

 今のところ今年で一番のイチオシかも。そのくらい個人的にツボだった。
 「ディスコミュニケーション」、「夢使い」の植芝理一の最新作。植芝理一と言えば「エッチはしないけどエロくさせよう」という表現にかなりこだわっている作家さんだけど、今回紹介する「謎の彼女X」はそんな植芝理一の情熱が大爆発した作品。とにかく言動がミステリアスな卜部美琴と付き合っている椿明は何故か卜部の「よだれ」を舐めないと禁断症状が出てしまう。キスや抱きつきはNGだし、写真すら撮らせてくれないけど毎日必ず「よだれ」を舐めさせてくれる卜部。そんな二人の「よだれ」で結ばれた恋愛物語です。

 とにかく卜部のキャラがミステリアスで興味が絶えないし、「よだれ」というかなりユニークなスパイスがエロチックで更にミステリアス度を高める。と言っても決してエロ漫画ではなく、ジャンル的には完全にラブコメの部類。「よだれ」なんていうかなり際どいネタを使っているのに、ちゃんと甘酸っぱい恋愛漫画に仕上げてしまう植芝理一の実力も唸るものがある。とにかく謎が多くてエッチはしないのに妙にエロく、それでいてちゃんとラブコメしているという、かなり不思議な面白さに包まれた作品です。今後の二人の恋愛模様が気になって仕方ない。



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「ユリア100式」原作:原田重光/作画:萩尾ノブトAmazon][BK1

 表紙を飾っているかわいい女の子は実は人間ではなくロボット。それも汎用人型決戦兵器なんてカッコイイものではなく、汎用人型ダッチワイフ。このダッチワイフの凄いところは喋って動くことだけではなく、「初めて挿入されたペニスの形状をインプリンティングし、その男性専用のダッチワイフとして性の奴隷となる」ということ。自分の専用ダッチワイフとしてユリア100式を開発した天才博士だが、どういう訳かユリアは博士に異常なまでの嫌悪感を抱き全速力で逃走。逃走した果てにピュアな心を持った青年に匿われ、彼の元で世話になることになるのだが…というドタバタコメディ。

 こういうのをエロカワイイっていうんですかねえ(違う気もするけど)。とにかくユリアの言動がいちいち卑猥で場をドタバタと混乱させる。そんな様子が愉快愉快。ユリアに搭載された数々のエロ機能を解説するタイミングもこの上なく絶妙で笑わずにはいられないし、瞬介のキツイツッコミもいい。と言った具合でかなりドタバタと愉快な作品です。

 それはそうと最近のヤングアニマルは本当に豊作だなあと思う。「DMC」もそうだけどこの「ユリア100式」もその豊作の一つ。ドタバタコメディが好きな人は抑えておいて損はないと思いますよ。



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ひまわりっ〜健一レジェンド〜」東村アキコ Amazon][BK1

 東村アキコが美術大学を卒業し、父親のコネで父親と同じ会社に就職。だが父はちょっと…というより、かなりおかしな言動が多い人で…といったドタバタコメディ。

 1巻は既に5月に発売されているんだけど、敢えて2巻が発売するまでレビューしませんでした。何でかって言うと、1巻と2巻以降では微妙に作風が違うから。1巻ではアキコパパ(健一1号)の面白おかしい言動の数々が連発されて、彼の言動がそのまま作品の魅力・面白さとなっている。特にカレーのよそい方を巡るエピソードは爆笑もの。あと、表紙をめくっていきなり現れる「メリットメリット」と言っているアキコパパには思わず吹いた。それに対し2巻はアキコパパの暴走はちょっと控え目になる代わりに、上司二人と繰り広げられる馬鹿なコントが増え、気になる男性(健一2号)なんかも出てきたりしてラブコメ度が上昇。なお、個人的には2巻以降の作風の方が好きです。

 作風が違うといってもドタバタコメディであることはどちらも同じ。キャラクターが馬鹿なのばかりでとても賑やかだし、そんな中で繰り広げられるラブコメ的な展開には思わず引き込まれてしまう。アキコパパの暴走っぷりが減って物足りない、なんて人もいるかもしれないけど、やっぱりここ一番で暴走しちゃうので1巻の作風が好きな人が2巻以降を嫌いなるなんてことはあまりないでしょう。逆もまた然り。

 ちなみにこの漫画、ほぼ実話なんだとか。ってことはあのアキコパパの言動の数々も実話らしい。まあ流石にプチコントはフィクションだろうけど、それにしてもほぼ実話ってすごいな。どのくらいすごいのか是非とも確かめて頂きたいです。



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「同棲レシピ」大島永遠 [Amazon][BK1]

 可愛い彼女と突然同棲することに。好きな女の子とずっと一緒にいられるなんて最高じゃん、なんて思ってたら実は彼女はヤクザの娘で「娘をキズモノにしたらどうなるかわかってるんだろうな?」と強面のオヤジさんに脅されてしまう。それからというものの四六時中ヤクザに監視され、キスしようものなら銃弾が飛んでくる。という訳で一つ屋根の下に暮らしながらエッチはもちろん、キスも満足に出来ない。出来るわけがない。そんな男の寸止めドタバタラブコメ。

 またまたドタバタコメディで申し訳ないです。でもこちらもやはりオススメなのでどうかご容赦を。
 この漫画の魅力は同棲しているのに手が出せないという、なんとも生殺しな男の苦悩とヒロイン・鈴音の勘違いから繰り広げられるドタバタコメディが魅力。鈴音の勘違いはそりゅあ、もう凄まじくて、端から見たら誘っているとしか思えない言動の数々を繰り返す。が、そんな誘惑に惑わされてはいけない主人公。仮に惑わされても絶対に手を出してはいけない。手を出そうものならオヤジさんに殺されてしまうのだから。しかし、当の鈴音はいたって天然。というかピュア。勘違いは凄いのだけど、それは全て剛士くんに嫌われたくないが為のもので、頭の中はとっても純情。彼氏に嫌われたくない、そんな思いが随所に見受けられてなんとも微笑ましい。

 まあ絵柄がアレなので敬遠してしまう人もいるかもしれないけど、内容の方は別に悪くないです。ちゃんとドタバタラブコメしていて賑やかに楽しい作品に仕上がっています。



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「コダマの谷」入江亜季[Amazon][BK1]
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「群青学舎」入江亜季 [Amazon][BK1]

 待望の入江亜季作品が単行本化。しかも2冊同時。いや〜、嬉しい。「群青学舎」はコミックビームで連載しているオムニバズ方式の作品。「コダマの谷」はそれ以前に入江亜季が執筆した作品が収録されている。

 入江亜季の素晴らしいところは絵柄がとにかく魅力的であること。老若男女問わずキャラクターはみんな素敵で好感度はかなり高い。そんな入江亜季の漫画を読んでいて、なんとなく手塚治虫に近いものを感じた。手塚治虫の絵はとにかく愛着が湧く。レトロな絵柄を敬遠してしまう人がいるけど、手塚治虫の絵は最もレトロなはずなのにそれがない。ハッキリとした理由は分からないけど、彼の絵にはそういったものを超越した「空気」や「匂い」といったものがあるからだと思う。そして入江亜季の絵柄にもそれに近いものがある。そんな感じで作品全体から読者を引き込むフェロモンが漂いまくっているのである。

 「コダマの谷」と「群青学舎」を読み終えて思ったことは入江亜季はかなり漫画家として成長しているということ。画力だけでなく、構図、コマ割り、ストーリー構成などなどあらゆる点で成長している。だが、現在コミックビームで連載中の「群青学舎」では更に成長しようとしているように思う。なぜなら「群青学舎」はオムニバズ方式の作品だけど、基本的に一貫性が無いから。確かに「群青学舎」と言うだけあって学校や学生を題材にした読切が多いけど、おばあさんやカフェの看板娘なども出てくるのでコンセプトらしいものは見当たらない。あるとすれば、「色んなものを描いてみたい。描いてみて自分の限界と可能性が知りたい。そしてそれを広げたい」そんな入江亜季の情熱だけだ。

 これは完全に個人的な予想だけど、「群青学舎」の学舎とはコミックビームか商業誌全体、もしくは漫画界全体のことだと思う。じゃあその学生は誰なのかと言うと、それは入江亜季しかいない。少なくとも「群青学舎」の生徒は入江亜季だけだ。だってこの漫画の作者は彼女自身なのだから。この連載を通して入江亜季は更に成長しようと勉強している。まさに学生なのである。これからも入江亜季の新境地が拝めるであろう、この作品は素直に今後も注目していきたい。

 また、「群青学舎」では第二話、第四話、第九話に「after story」が書き下ろされている。なかには、なんで雑誌でこれを描かなかったんだよ!と言いたくなるようなものもあるので、雑誌で読んだことのある人も一読の価値はあると思いますよ。



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「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」新井英樹 [Amazon][BK1]

 「ははっ見ろ!人がゴミのようだ」
 なんていうムスカの名台詞を思い出してしまう。とにかく人をぶっ殺しまくるトシとモン。殺しているのは敵キャラじゃありません。主人公です。物語の主人公が100人近く人間を殺して殺して殺しまくる。しかもナイフが刺さる瞬間や弾丸で頭が飛び散る瞬間、爆弾が爆発する瞬間、人間の断末魔などは全てきちんと描かれる。誤魔化しは一切無く、思わず眉を寄せてしまうほど痛々しい描写のオンパレード。これだけだとただのスプラッタ漫画だけど、この作品は違う。主人公が人を殺しまくることで「命の尊さ」を読者に問いかける。それもかなり的確に。更にその問い掛けに総理大臣が答えてしまう。しかもその答えもこれまたぶっ飛んでいて、痛快なことこの上なし。総理大臣がこんなこと言っていいの?なんてツッコミはナンセンス。とにかく凄い。はははは…笑ってしまうくらいの問題作です。奥村さん(コミックビームの編集長)が「ここ10年で最大の問題作」と評するだけのことはある。いやはや、本当に凄い凄い。スゴイとしか言いようがない。

 言わずと知れた新井英樹の超問題作がエンターブレインから「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」となって復刊された。原本は既に絶版していて10巻以降はプレミアまで付いてしまって入手困難(しかしたまにブックオフとかで売っている。それをヤフオクやアマゾンで売れば稼げますよ)だったが、めでたく復刊されて嬉しい限り。

 まだ読んだことのない方は是非ともこの機会に読んで欲しい。というか正直に言わせて貰うと、有無を言わさず読んでみて欲しい。「いいから読め」なんて言いたくなる。そのくらい「すごい」作品。復刊ではなく完全な新作だったら間違いなくこれが今年のナンバーワンでしょう。

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平均75冊(既刊、古本含む)
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