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2008年01月21日 (月) 03:24
カテゴリ : オススメ漫画
特にオススメ(6作品)
「僕の小規模な生活」(1) 福満しげゆき
福満しげゆきの売れない漫画家っぷりを実に生々しくコミカルに描いた日記漫画。赤裸々すぎるほど赤裸々に描かれた日常と、どこまでも正直に描かれ続ける心理描写。その二つが相乗効果を生み、どこまでも生々しい日記漫画として仕上がっている。特に中盤以降の展開はそれが大爆発し、そのあまりの生々しさに読んでるこっちが「こんなこと漫画に描いていいのか?」と心配してしまうほど。また、妻との面白おかしいやりとりも必見。

「ブラッドハーレーの馬車」 沙村広明
グロ注意…と、警告したくなるくらい凄惨で壮絶で残酷な少女達の物語。沙村広明は作品からその人の人間性が滲み出ていてとても面白いと思ってるんですが、今作で滲み出ているのは沙村広明のサドっ気。わかり易く言ってしまうとレイプ願望ってやつですかねえ。胸糞悪くなるくらいに少女達が蹂躙・陵辱され、その未来はどれも救いようが無く、そして残酷。あまりにも可哀相過ぎて涙が出てくるほど。また、沙村広明の非常に高い画力がそれらを高いクオリティで効果的に演出させていて、ただでさえ残酷な物語を更に拍車をかける。内容的にはもっともっとキツイ作品なんてたくさんあるだろうけど、これだけ高い画力でそれを表現した漫画ってかなり少ないと思う。兎にも角にも凄惨で残酷なので、誰にでもお勧めできる作品ではありません。「読まなきゃ良かった」なんて思う人もいるでしょう。ただ、自分はどんなジャンルにしろ「一点集中型」の作品はとても高く評価しているので、敢えて強くお勧めします。それだけ残酷でキツイ作品だということです。

「俺はまだ本気出してないだけ」(1) 青野春秋
40で会社を辞めて漫画家を目指し始めた主人公の青春コメディで、絶望的な状況にもかかわらず主人公は「俺はまだ本気出してないだけだから」という、根拠の無い余裕に溢れていている。でも頑張るのは一瞬。しばらくするとまたグダグダと寝転がったりしてペンすら握らない。そんな三歩進んで三歩下がっているような青春漫画だけど、そんな中で自分の可能性を探っていく様子は独特の味わいがあり、なにかと個性的。掲載誌はIKKI。新人発掘に余念が無いIKKIらしく、また面白い新人さんが輩出されたなと思う。

「ストライプブルー」(1) 原作:森高夕次/作画:松島幸太郎
右で投げればコントロールは無いが剛速球、左で投げれば球威は無いが抜群のコントロール。そんな世にも珍しい「スイッチピッチャー(両刀投げ)」が主人公の高校野球。題材こそ珍しいが内容はどこまでも本格的で、両刀投げの主人公が「今後どんな活躍をしてくれるんだろう」というノンフィクション性のある期待感がとても高い。またそんな高校野球と平行して繰り広げられるのが、これまた結構本格的なラブコメ。ハッキリ言って序盤はずっと試合らしい試合が無いんだけど、それをラブコメが埋める。充分すぎるほどに。高校野球としてもラブコメとしても楽しめ、キャラも個性的。なかなかクオリティの高い少年漫画ではないでしょうか。

「巨娘」(1) 木村紺
これは強烈(笑)。表紙をドドンと飾っているのは巨娘ことジョーさん。このジョーさんがもう、とんでもなく恐ろしい。ヤクザ顔負けの威圧感で気に入らない奴は容赦なく吹っ飛ばす。元彼だろうが客だろうがヤクザだろうが全然お構い無し。「巨娘」と言われる所以は図体だけでは決してなく、この豪快すぎるほど豪快な破天荒っぷりが理由なのだ。でも彼氏には異様に優しくて性欲旺盛。これもまた「巨娘」に相応しいところ。でも一番強烈なのはこれが「神戸在住」と同じ作者だということだろうか。180度なんてもんじゃないってくらい作風のギャップが激しい。激しすぎる。良くも悪くも木村紺の新境地には違いない。

「ゲロゲロプースカ」 しりあがり寿
表現力に長けるしりあがり寿の最新作。今回は子供の大切さ・子供の可能性、未来といったものを描いてきたかな。テーマ性が深くとても考えさせられる。なお、「増刷不可能の完全限定本」となっていてお値段も1800円とかなり高額。しかし装丁は漫画史に残るんじゃないかってくらい手が凝っている。
オススメ(4作品)

「大江戸ロケット」(1) 原作:中島かずき/漫画:浜名海
突然上空から舞い降りた美女・ソラ。腕のある花火師・清吉と出会い、花火でもってソラを月へ帰そうとするが…というのが主な内容。スタイリッシュでノビノビとした作画がやたら魅力的。かっこいい。「花火」という最高の見せ場をとても爽快感のあるものに演出させているのも評価したいところ。大筋はかぐや姫っぽいお話だがそれ以外にも数々の伏線が張られており、今後の展開には注目。

「まちまち」(1) かがみふみを
純粋無垢。無茶苦茶ピュアなラブストーリーです。あまりにも純粋で純情で初々しくて、読んでるこっちがニヤニヤしてしまうほど。初恋を思い出すこと間違いなし。なお、かがみふみをは前に「ちまちま」という、これまた非常にピュアなラブコメを描いているけど今作はその続編とかではないのでご心配なく。でもこれが楽しめたら「ちまちま」も強くお薦めします。

「吉田家のちすじ」(1) 中島守男
大人の萌え漫画。むちむちとした体系の吉田家の嫁・多香子と、それを取り巻く夫・(前妻の)長男・義父・義祖父が繰り広げる日常を描いたギャグ漫画。セクハラまがいのことをする男性陣、そしてそれに困ってしまう多香子さん。こう書くとなんかエロ漫画っぽいけど、読んでる感じとしては純粋に面白おかしくて完全にコメディとして仕上がってるのが魅力。また、一話一話のまとめ方が上手く読後感も良好。何気に上手いと思う。

「Danza」 オノ・ナツメ
オノ・ナツメのノンジャンル作品集。基本的にどれも良かったけど個人的には「湖の記憶」が一番良かった。この人にしては珍しいSFモノで、時空を超えた親子愛に感動した。やはりオノ・ナツメはいいです。
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