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オススメ漫画(2007年10月、11月読了分から)

カテゴリ : オススメ漫画
特にオススメ(7作品)
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「チノミ」(1) 吉永龍太
現代版吸血鬼のサスペンスホラー。数々のちりばめられた謎に徐々に迫る不気味なストーリーもそうだが、大胆な構図とコマ割りがガンガン心拍数を上げる。「鬼気迫る」。そんな表現がとても相応しい作品。

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「あしたの弱音」 タイム京介
これは青春群像劇の傑作かもしれない。4ページずつ掲載されたギャグ漫画が中盤からシリアスに。そんな中盤以降を収録。駄目人間だった主人公・弱音がいつの間にか誰の力も借りずに、一人で生活できるまでにたくましく成長していく。そんな急成長を遂げいてく弱音は素直にカッコ良く、そしてタイム京介の台詞回しも胸に突き刺さるほどカッコ良くて実に熱く盛り上げる。特に終盤の盛り上がりは凄まじく、弱音の成長と平行して一気に「傑作」へと駆け抜ける。最後のコマまでじっくりと堪能して欲しい作品。気持ちいいほどに清々しい読後感が味わえるはず。

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「アベックパンチ」(1) タイム京介
「あしたの弱音」の終盤の作風をそのままに、全く先の読めない青春群像劇を展開。男同士の濃厚な友情物語は泥臭いが、そこはタイム京介のカッコイイセリフ回しで実に熱く仕上がっている。「あしたの弱音」がいけたらこちらも是非。

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「わたしたちの好きなもの」 画:安永知澄/作:河井克夫、上野顕太郎、しりあがり寿
原作者三人の遊び心がこれでもかとぶちまけられた作品集。これだけ遊び心に溢れた作品集も珍しい。河井克夫、上野顕太郎、しりあがり寿のビッグネーム三人の無茶苦茶とも言えるネームを安永知澄が見事に漫画化。なんかもう本当に無茶なネームばかりで、「よく漫画化できたなぁ」と安永知澄の汎用性の高さには脱帽せざるを得ない。肝心のネームは読者の想像のナナメ上を行くこと必至。

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「フルセット!」(1) 梅田阿比
ナヨナヨしていて全く頼りない主人公がバレーボールに「何があっても絶対に諦めない」精神で挑むというスポーツ漫画。主人公は背が低いし運動神経も皆無。バレーに限らず、スポーツというものにとことん向いていないのだが、そこをそれこそ必死に努力でカバーする。絶対に諦めずに。容姿も性格も女の子みたいな主人公だが、主人公の必死な姿は少年漫画の王道そのもの。良質のスポーツ漫画に仕上がっている思う。

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「黒博物館スプリンガルド」 藤田和日郎
藤田和日郎の最新作。この漫画の一つの見所はバネ足ジャックのアクションシーン。バネ足ジャックのビョンビョンと自由自在に飛び回る、躍動感溢れた描写は気持ちいいくらいにインパクトあります。シンプルだけどしっかりと力強いストーリー、人間味のあるキャラクターたち。色々な意味でシンプルな作品で、これぞエンターテイメントだと思う。

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「おやすみプンプン」(1) 浅野いにお
「素晴らしき世界」や「ソラニン」などで青臭い青春モノに定評のある浅野いにおの最新作。今回も基本は青春モノなのだが、今までの作品よりも若干…いや、かなりクレイジーに仕上がっている。どの辺がクレイジーなのかというと、まず主人公のプンプン。他の登場人物はちゃんとした人間として描かれるが、プンプン(と父親)だけ何故か「らくがきの様な鳥」で描写される。しかし、容姿は完全に浮いているのハズなのに物語の中ではれっきとした人間として扱われていたりして、妙な矛盾が生じたまま物語は展開する。もう一つのクレイジーは大人。ハッキリ言って登場する大人はどれもクレイジー。奇声を発したり意味不明な行動を突然したりする。そんな大人たちに対しプンプンたち子供は至って普通。子供達の方がよっぽどマトモに見える。という感じで随所でクレイジーな印象を受ける作品で、なんだか悪い夢の中にいるような非常に不安定で居心地の悪い世界観の中、物語は展開する。この「クレイジーさ」がどんな意味を持つのかまだ分からないが、それ故に続きがとても気になる。どうやって完結するんだろう。すごく楽しみです。
オススメ(7作品)

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「片岡さんちのクリコちゃん 」(1) 地下沢中也
当ブログで(勝手に)絶賛した「預言者ピッピ」の作者、地下沢中也の最新作。これは雑誌(イブニング)で読んでいる時は正直あまり期待していなかったのだが、単行本でまとめて読んだらかなり面白かった。蕎麦屋を営む片岡家の面白おかしい日常を描くホームコメディで、「預言者ピッピ」みたいな深い深いテーマ性は皆無。心底どうでもいいよなことを片岡家は実に真面目にトークしたり行動したりする。そんな感じで全体的に「しょうもない」作品なのだが、そこは地下沢中也の腕の見せどころ。そのしょうもなさを自慢の構成力で見事に笑いに還元している。爆笑するタイプのギャグ漫画ではないが、読み進めていくうちに片岡家の馬鹿馬鹿しさと暖かさにすっぽりと包まれてしまう。流石に万人受けするような作品ではないが、一読の価値はあると思う。ハマると癖になる。

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「ユウタイノヴァ」(1) 押見修造
「アヴァンギャルド夢子」や「デビルエクスタシー」などで『性』というものに対してかなり変則的なアプローチをしてきた押見修造の最新作。今回の題材は「幽体離脱」。やはり変則的ではあるが幽体離脱をする主人公は人間の純粋な姿を見てるようで、本能に訴えかけるような密かなメッセージ性を感じられなくも無い 。物語はまだまだ序章といった感じだが、いいところで一段落着いているし結構期待してます。

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「毎月父さん」(1) ヒラマツ・ミノル
最強の総合格闘家のお父さんとその家族を描いたホームコメディ漫画。主人公であるお父さんはすんげー暑苦しい性格をしていて、いかにも最強の格闘家って感じなのだが奥さんは非情にドライだし子供はあどけなくてピュア。要するに、あのお父さんとは相性が非常に悪そうな組み合わせの家族。その組み合わせの悪さ、ギャップの激しさがこの漫画の面白いところで、暖かい雰囲気の中、ゴリラや象相手に本気で勝つ気でいるお父さんの最強っぷりが豪快で馬鹿馬鹿しく楽しい。今のところギャグ重視だが格闘家ってことでアツイバトルも出来るだろうし、家族愛を描いて涙を誘うことも出来そう。という訳で意外と幅が広く、今後の展開に期待してる作品です。

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「レッド」(1) 山本直樹
山本直樹の新境地。今までの山本直樹作品とは打って変わって、今回は学生運動に参加した学生達を史実に基づいて描いていくという青春群像劇。この物語に主人公はいない。ただただ彼らの軌跡を客観的に、クールにドライに描いていくのみ。登場人物がやたら多くて混乱するかもしれないが、注目して欲しいのは「数字」。数字の意味、数字の振られている者とそうでない者との違い。そこにこの作品のテーマが隠されている。

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「PRESENT FOR ME」 石黒正数
「それでも町は廻っている」でお馴染みの石黒正数の短編集。「それ町」同様にストーリー構成はこの頃から達者で、しょうもないオチなのに不意を付かれたような意外性のある笑いはやはり楽しい。基本的にギャグ短編が中心だが、ガチのストリーモノも収録されており、しかもそれが普通にいいお話に仕上がっていたりするので石黒正数に注目している人は一読の価値あり。「それ町」が好きな人は読んで損は無い短編集だと思います。

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「世にも奇妙な漫☆画太郎」(1) 漫☆画太郎
画太郎オムニバズ。漫☆画太郎、やりたい放題です…。

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「GENTE」(1) オノ・ナツメ
「リストランテ・パラディーゾ」の続編になるのかな ?老眼鏡紳士ばかりのレストランに勤める面々にそれぞれスポットを当てたオムニバズ。相変わらず男の自分でも素直に「カッコイイ」と思ってしまうほどメガネ紳士がナイス。いや、自分にそういう属性は無いんだけどこれを読んでるとその辺が開発されていってしまうんですよ…。まあそのくらいオノ・ナツメの絵柄と老眼鏡紳士の相性が良いってことです。とはいえ、肝心の面白さは非常に後味のいい短編の数々。オノ・ナツメってやっぱり才能あるなぁと感心する。

6件のコメント

[C136] どれも面白そう

どれも面白そうな作品ばかりですね。
「片岡さんちのクリコちゃん 」「ユウタイノヴァ」の2点は買うかどうか迷ってた作品なんですが今度買う事にしました。
「チノミ」は凄く読んでみたいと思ったんですがホラー苦手なので買っても読めないかも^^;
いつも超参考にさせてもらってます><b
  • 2007-12-03 01:30
  • 投稿者 : えびちりこ
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[C137]

>えびちりこさん
ありがとうございます。
やっぱり反応が返ってくると嬉しいですね。
「チノミ」はジャンルとしてはホラーであって、感覚的にはサスペンス色が強い印象です。個人的には。
「累」みたいな恐怖とはまた違った感じなので「怖さ」に関しては安心して読める………かもしれません。
  • 2007-12-03 08:04
  • 投稿者 : ベアー
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[C138]

「片岡さんちのクリコちゃん」の帯は強烈w
地下沢さんは元々こういった系統の作品を書く人なんですね。意外でした。
意外といえば、山本直樹の「レッド」もそうですね。
とても良い作品を書いているけれど、お薦めしにくい方なので、この作品はありがたい。
ま、相変わらずのとこもありますけれどw
「毎月父さん」の一話を読んだ時は笑わせてもらった記憶があります。
それにしてもクラウザーさんが松山ケンイチとは。話題にはなるでしょう。
これからも更新頑張ってください。
追伸 「累」は怖すぎですw相変わらず、構図の巧さには脱帽。
  • 2007-12-03 17:01
  • 投稿者 : 悠ことはるか
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[C139]

>悠ことはるかさん
地下沢中也の本来の作風には自分も驚きましたが、「預言者ピッピ」と「片岡さんちのクリコちゃん」を読んで思ったのはギャグが出来る人のポテンシャルの高さですね。
手塚治虫にしろ永井豪にしろ楳図かずおにしろ、ギャグが出来る人がストーリーモノを描くととんでもない傑作を描いてしまうことがありますよね。
地下沢さんはその一人なのかもしれないなぁと思いました。
あと「累」は二巻が11月に出てますよ。既に購入済かもしれませんが。
  • 2007-12-03 22:59
  • 投稿者 : ベアー
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[C140] チノミ読みました。

チノミ面白かったです!私は幽霊などのホラーが苦手なのですが、そういう漫画ではなかったので全然平気でした!
また参考にさせていただきたいと思います^^
  • 2007-12-06 23:47
  • 投稿者 : えびちりこ
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  • 編集

[C142]

>えびちりこさん
「チノミ」が楽しめたようでなによりです。
正直なところ、絵柄とかも割と特徴的なんで駄目な人は駄目かなぁという気はしてたので安心しました。
  • 2007-12-09 08:06
  • 投稿者 : ベアー
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平均約4万円
【購入漫画雑誌数】
25誌(2007年2月現在)

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